Windows Azureのフラット ネットワーク ストレージと2012年版スケーラビリティ ターゲット

今年、Windows Azureのすべてのデータセンターにフラットネットワークを導入。(永続ディスクをBLOBストレージに格納する) Windows Azure仮想マシン、MapReduce、HPCなどをサポートするために、コンピューティングとストレージとの間の高い帯域幅を実現。

コンピューティングとストレージを独立してスケールさせるために、まずそれらを分離。ネットワークのスケールとスループットの飛躍的改善が必要となり、FNS (フラット ネットワーク ストレージ) に。

新しい第2世代のストレージと、これまでの第1世代との比較は、次の通り。

ストレージSKU ストレージ ノード ネットワーク速度 コンピューティングとストレージとの間のネットワーク ロード バランサー ジャーナリングに使われるストレージデバイス
第1世代 1Gbps 階層型ネットワーク ハードウェア ロード バランサー ハード ディスク ドライブ (HDD)
第2世代 10Gbps フラット ネットワーク ソフトウェア ロード バランサー SSD

我々が「Quantum 10」(Q10) ネットワーク アーキテクチャと呼んでいるフラット ネットワーク実装は、完全にノン ブロッキングのメッシュ型 10Gbpsネットワーク。各データセンターのバックプレーンの帯域幅は50Tbps以上。ハードウェア ロードバランサーからソフトウェア ロードバランサーへの移行も、信頼性とスループットの改善に寄与。Windows AzureストレージのアーキテクチャをQ10ネットワークに合わせて調整。

これにより、Windows Azureストレージのスケーラビリティ ターゲットの改善を発表。2012/06/07以降に作成されたストレージ アカウントは、第2世代ハードウェア上に作成され、新しいスケーラビリティ ターゲットの適用対象。

単一のストレージ アカウントのスケーラビリティ ターゲット

2012年末までに、フラット ネットワーク向けのソフトウェア改善が展開され、新しいスケーラビリティ ターゲットを提供。

  • 容量 – 200TBまで
  • トランザクション – 20,000エンティティ/メッセージ/BLOB /秒まで
  • 地理的冗長ストレージ アカウントの帯域幅
    • 受信 – 5Gbpsまで
    • 送信 – 10Gbpsまで
  • ローカル冗長ストレージ アカウントの帯域幅
    • 受信 – 10Gbpsまで
    • 送信 – 15Gbpsまで

実際のトランザクションや帯域幅は、オブジェクトのサイズ、アクセス パターンなどによって変わることに注意。ターゲットを超えたい場合は、複数のストレージ アカウントを作成可能。

単一パーティションのスケーラビリティ ターゲット

ストレージ アカウント内のオブジェクトは、パーティションに分割されている。

  • 単一のキュー – 2,000メッセージ/秒まで (キューは1つのパーティションのみを使う)
  • 単一のテーブル パーティション – 2,000エンティティ/秒まで (テーブルは複数パーティションを使う。パーティションをうまく使えば、単一テーブルで20,000エンティティ/秒まで)
  • 単一のBLOB – 60 MB/秒 (パーティションごとに1つのBLOB)

これらはハイエンドのターゲットであり、実際の値はオブジェクトのサイズ、アクセス パターンなどに依存。パーティション レベルでのパフォーマンス テストを推奨。

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