Windows Azure: 新しいスケジューラ サービス、読み取りアクセス地理冗長ストレージ、監視のアップデート

今朝、Windows Azureに対する素晴らしい一連の拡張をリリースしました。本日の新機能は、次の通りです:

  • スケジューラ: 新しいWindows Azureスケジューラ サービス
  • ストレージ: 新しい読み取りアクセス地理冗長ストレージ オプション
  • 監視: Windows Azureサービスの監視と診断の拡張

これらの改善すべては現在利用可能になっており、今すぐ使うことができます (いくつかの機能はまだプレビューであることに注意してください)。詳細は、次の通りです:

スケジューラ: 新しいWindows Azureスケジューラ サービス

新しいWindows Azureスケジューラ サービスのプレビューを発表できて、興奮しています。Windows Azureスケジューラ サービスによって、自分が定義した任意のスケジュールで、HTTP/Sエンドポイントを呼び出すか、またはストレージ キューにメッセージをポストするジョブをスケジュールできます。スケジューラーを使うと、Windows Azure内外のサービスを確実に呼び出すジョブを作成し、それらのジョブを即座に実行する、定期的なスケジュールで実行する、または将来の日時に実行されるよう設定することができます。

スケジューラで作業を開始するには、最初にWindows Azureプレビュー ページでプレビューに登録する必要があります。プレビューに登録されると、管理ポータルにサインインし、スケジューラを使い始めることができます。

スケジュール ジョブの作成

自分のサブスクリプションでスケジューラのプレビューを有効化したら、いくつかの短い手順に従って簡単にジョブを新規作成できます。

Windows Azure管理ポータルで、「新規」>「アプリケーション サービス」>「スケジューラ」>「カスタム作成」をクリックします:

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ジョブを実行したいWindows Azureリージョンを選択し、それから、そのジョブの追加先となる既存のジョブ コレクションを選択するか、またはジョブ コレクションを新規作成します:

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それから、ジョブの操作を定義します。ここでは、Webサイトに対してGETリクエストを発行するHTTP操作を作成します (他のHTTP動詞やHTTPSも使えます):

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より長いリクエストの処理や、オフライン時のサービス呼び出しの有効化のために、Webサービスを呼び出すのではなく、ストレージ キューにメッセージをポストしたいかもしれません。ストレージ キューにメッセージをポストするには、操作としてストレージ キューを選択し、それから、リクエストの送信先となるストレージ アカウントとキューを作成または選択します:

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実行するジョブを定義したら、そのジョブに対する繰り返しスケジュールを設定したいでしょう。繰り返しは、単純な (テストに便利な) 即座の実行、将来の特定の日時での実行、または定期的なスケジュールでの実行のいずれかです:

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ジョブが作成されたら、ジョブ表示にジョブが一覧表示されます:

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ジョブ表示には、すべてのジョブのエラー/フォールトのステータス概要が表示されます。「履歴」タブをクリックして、(すべてのHTTPベースのジョブのHTTPレスポンス ヘッダー/本体を含む) さらに詳細なステータスを確認できます。

スケジューラを試してみることをお薦めします。スケジューラが、信頼性のある方法でジョブの実行を自動化する本当に便利な方法であることに気づくと思います。次のリンクで、スケジューラの使い方 (および、コマンドラインやアプリケーションからのタスク作成の自動化方法) に関するさらなる情報を提供しています:

ストレージ: 新しい読み取りアクセス地理冗長ストレージ オプション

新しい読み取りアクセス地理冗長ストレージ (RA-GRS、Read-Access Geo Redundant Storage) オプションのプレビュー リリースを発表できて、興奮しています。RA-GRSは、Windows Azureストレージの地理レプリケーション ストレージ機能に対する大幅な改善です。本日までは、地理レプリケーション ストレージ オプションは、プライマリ リージョンから別のリージョンへの (たとえば、米国東部から米国西部への) ストレージ データ (BLOB、キュー、テーブル) の自動レプリケーションを組み込みでサポートしていました。しかし、ストレージ クラスターのフェールオーバーを必要とする災害シナリオ以外では、セカンダリ リージョンのデータへのアクセスは提供されていませんでした。

本日のアップデートでは、常にセカンダリ ストレージ レプリカに対する読み取りアクセスが可能になりました。これによって、プライマリ ストレージ リージョンの一時的な障害の際に、即座にデータにアクセスできるようになります (そして、アプリケーション内で自動的に読み取りフェールオーバーに対処するための組み込みサポートを利用できるようになります)。また、本日のアップデートでは、データのレプリケーションのテストと追跡が可能になったので、(バックグラウンドで非同期で行われる) レプリケーションを簡単に確認できます。

読み取りアクセスの有効化

RA-GRSサポートを有効化するには、Windows Azureプレビュー ページで、読み取りアクセス地理冗長ストレージのプレビューに登録する必要があります。プレビューに登録したら、管理ポータルにサインインし、ストレージ アカウントの「構成」タブに進んで、そのストレージ アカウントでRA-GRSを有効化します:

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有効化されたら、「myaccountname-secondary.servicename.core.windows.net」で、セカンダリ ストレージ エンドポイントにアクセスできます。セカンダリ ストレージでは、プライマリ ストレージ エンドポイントのものと同じアクセス キーを使えます。

RA-GRSのさらなる詳細と使い方の例については、http://blogs.msdn.com/b/windowsazurestorage/archive/2013/12/04/introducing-read-access-geo-replicated-storage-ra-grs-for-windows-azure-storage.aspx (英語 / 日本語 (機械翻訳) / 日本語 (翻訳予定)) にある、Windows Azureストレージ チームのブログ ポストをご覧ください。

監視: Windows Azureサービスの監視と診断の拡張

本日のアップデートには、Windows Azureの監視/診断機能に対するいくつかの素晴らしい拡張が含まれています。

プレミアムSQLデータベースに対する監視メトリック

本日のアップデートでは、プレミアムSQLデータベース (英語 / 日本語 (機械翻訳)) のCPU/IOアクティビティ、およびプレミアム/標準SQLデータベースのストレージ アクティビティのメトリックを監視できるようになりました。MSDN (英語 / 日本語 (機械翻訳))で、さらなる詳細を確認できます。

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Webサイトの診断のアップデート

以前は、WebサーバーHTTPログの格納先ストレージの構成時に、既存のBLOBコンテナーを選択できました。

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今回のリリースでは、Windows Azure管理ポータルでの単一の一貫性のある構成エクスペリエンスで、Webサーバー ログの格納先となるBLOBコンテナーを追加で新規作成できるようになりました。これを行うには、Webサイトの「構成」タブに進み、「ストレージの管理」ボタンをクリックし、BLOBコンテナーを新規作成するオプションを選択するだけです。

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Windows Azureモバイル サービス向けの操作履歴のサポート

Windows Azureの操作ログ機能によって、Windows Azureサービスで実行された管理操作を監査/ログできます。管理ポータルの「管理サービス」セクションの「操作ログ」タブをクリックすることで、操作ログを確認できます:

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本日のリリースでは、Windows Azureモバイル サービス向けに20以上の新しいログ アクションを追加し、これらのログ アクションが操作ログ一覧に表示されるようになりました。

まとめ

本日のリリースには、より良いクラウド ソリューションの構築を可能にする、多数の素晴らしい機能が含まれています。もしWindows Azureアカウントをまだ持っていない場合は、無料評価版に登録して、これらの機能すべてを今すぐ使い始めることができます。それから、Windows Azureデベロッパー センターにアクセスして、アプリの構築方法についてさらに学んでください。

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