Azure Storageに追加BLOB (Append Blob) を導入

(既存のブロックBLOB、ページBLOBに加えて) 追加BLOB (Append Blob) という新しい種類のBLOBを導入できて、興奮しています。追加BLOBは、2015年第3四半期に利用可能になる予定です。このブログ ポストでは、追加BLOBの概要を紹介し、最も一般的な利用シナリオを明らかにします。リリースが近くなったら、さらなる情報と詳細を共有する予定です。

概要

追加BLOBは、Storageサービスの次期バージョンで利用可能になる予定の、新しい種類のBLOBです。追加BLOBに対するすべての書き込みは、BLOBの最後で行われます。既存のブロックの更新と削除は、サポートされていません。追加BLOBを修正するには、新しい追加BLOB操作を介して、BLOBの最後にブロックを追加します。追加された各ブロックには、即座にアクセス可能です。

追加BLOBは、高速な追加操作に最適化されています。そのため、BLOBの既存の内容を修正することなく、データを既存のBLOBに追加する必要があるシナリオ (たとえば、ロギングや監査) にとって、追加BLOBは理想的です。加えて、追加BLOBは、(ブロックBLOBやページBLOBとは違い) 同期の必要なしに、複数のクライアントが同じBLOBに書き込むことをサポートしています。追加BLOBは、ブロックBLOBと同じスケーラビリティ目標を持っています。詳細は、「Azure Storage Scalability and Performance Targets」(Azure ストレージのスケーラビリティおよびパフォーマンスのターゲット) (英語 / 日本語 / 日本語) をご覧ください。

追加BLOBへの準備

ほとんどのお客様は、追加BLOBが利用可能になるのを待って、クライアント ライブラリの最新バージョンを使うように自分のアプリケーションをアップグレードできます。この時点で、追加BLOBを使い始められます。追加BLOBのために計画したいお客様は、ツールとは無関係に管理されるストレージ アカウントに対して動作する、ツール プロバイダー (たとえば、ストレージ エクスプローラーやクラウド ストレージ管理ツール) の可能性が高いでしょう。

追加BLOBがリリースされたら、追加BLOBを使いたいお客様は、新しい種類のBLOBを処理するために、Storageサービス、クライアント ライブラリ、ツールの最新バージョンを使うように、自分のアプリケーションをアップグレードする必要があります。追加BLOBで遭遇する可能性がある、3つの問題があります:

  • 1つ以上の追加BLOBを含んでいるコンテナーには、追加BLOBをサポートしているバージョンのStorageサービスとクライアント ライブラリでのみアクセスできます。以前のバージョンを使って、追加BLOBを含んでいるコンテナーをリストしようと試みると、サービスはエラー409 (FeatureVersionMismatch) を返します。ツール プロバイダーにとっては、これは、自分のアプリケーションを新バージョンにアップグレードするまでは、追加BLOBを含んでいるお客様のストレージ アカウント内のコンテナーをリストする際に、自分のツールが例外を受け取る可能性があることを意味しています。
  • 3.2.0より前のバージョン、4.2.0より前のプレビュー バージョンのAzCopyでは、ソース コンテナーが追加BLOBを含んでいる際に、ダウンロード操作とコピー操作に失敗します。
  • 追加BLOBをサポートしていないバージョンのAzure PowerShellを使って、追加BLOBへのアクセスを試みた場合、Get-AzureStorageBlob操作に失敗します。Azure PowerShellライブラリのアップデートは、近いうちにリリースされる予定です。

追加BLOBのリリースへの準備を助けるため、我々は、追加BLOBをサポートするクライアント ライブラリへの早期アクセスを提供するプレビュー プログラムを提供しています。プレビュー プログラムに参加しているお客様は、追加BLOBが利用可能になっても自分のアプリが引き続き動作することを検証するために、この早期アクセスを使えます。

質問がある場合や、プレビュー プログラムへの参加に興味がある場合は、peskount@microsoft.com にメールすることで我々にお知らせください。

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