数週間前、Azure SQL DatabaseサービスのElastic Database Poolsで、新しいBasic、Premiumレベルのプレビュー リリースを発表しました (英語 / 日本語)。Elastic Database Poolsによって、自分と自分のアプリ専用のプライベートなリソースのプールで、複数の分離され独立したデータベースを実行できます。これは、SaaS (サービスとしてのソフトウェア) 開発者が経済的な方法で個別の顧客をより良く分離する、素晴らしい方法を提供します。
本日、Elastic Database Poolsの料金構造に対するいくつかの素晴らしい変更と、プール内のエラスティック データベースの密度に対する変更を発表します。これらの変更によって、アプリケーション構築のためにElastic Database Poolsを使うのが、さらに魅力的になります。
具体的には、次の変更を行います:
- eDTUの料金を最終決定 – Elastic Database Poolsでは、eDTUと呼ばれる容量単位を購入します。それから、プール内で複数のデータベースを実行するために、そのeDTUを使えます。プレビューからGA (一般提供) に進む際に、eDTUの料金を上げないことを決定しました。これは、多くの開発者が予期していた料金よりずっと低い (約50%低い) eDTUの料金を支払うことになることを意味しています。
- データベースあたりの料金を廃止 – eDTUの料金値下げに加えて、プレビューで存在していたデータベースあたりの料金を廃止します。これは、Elastic Database Poolsを使うために、データベースあたりの料金を支払う必要がなくなることを意味しており、多数の小さいデータベースがあるシナリオで料金がずっと魅力的になります。
- プールの密度 – Elastic Database Poolsのプールあたりで、さらに多くのデータベースを実行できるようにする、密度の上限拡大を発表します。詳細は、次の表の「プールあたりの最大データベース」をご覧ください。GA (一般提供) の際にこの変更を実施しますが、これらの数字を前提にしてアプリを設計できます。プール密度の上限拡大によって、Elastic Database Poolsがさらに魅力的になります。
次の表は、今回の変更で更新された、Elastic Database Poolsの各オプションのパラメーターです:
Basic Elastic | Standard Elastic | Premium Elastic | |
---|---|---|---|
プールあたりのeDTU範囲 | 100-1200 eDTU | 100-1200 eDTU | 125-1500 eDTU |
プールあたりのストレージ範囲 | 10-120 GB | 100-1200 GB | 63-750 GB |
プールあたりの最大データベース (GA) | 500 DB | 500 DB | 100 DB |
含まれているeDTUあたりのストレージ | 100 MB | 1 GB | 0.5 GB |
データベースあたりの最大eDTU | 最大 5 eDTU | 最大 100 eDTU | 最大 1000 eDTU |
データベースあたりの最大ストレージ | 最大 2 GB | 最大 250 GB | 最大 500 GB |
Azure SQL DatabaseのElastic Database Poolsや管理ツールのさらなる情報については、こちらで (英語 / 日本語) 技術概要にアクセスしてください。
関連情報
- ScottGu’s Blog > Better Density and Lower Prices for Azure’s SQL Elastic Database Pools (2015/09/23)
- Tame explosive growth with elastic databases (エラスティック データベースを利用して激増に対応する)
2 thoughts on “Azure SQL DatabaseのElastic Database Poolsでの、さらなる高密度とより低い料金”