Azure SDK 2.7.1 for .NETを発表

本日、Visual Studio 2013、Visual Studio 2015向けのAzure SDK 2.7.1を発表できて、興奮しています。このリリースにはAzure向けのVisual Studioツールのいくつかの改善が含まれており、DreamSpark (英語 / 日本語)Cloud Solution Provider (CSP) (英語 / 日本語) のプログラムに登録しているお客様のエクスペリエンスを強化します。このポストでは、アップデートと、新しいツールがAzure開発のエクスペリエンスをどのように改善するかをまとめます。

Azure SDK 2.7.1 for .NET (英語 / 日本語) (VS 2015 | VS 2013のダウンロード)

  • Visual Studio 2013のサポートの改善: Azure SDK 2.7.1は、Azure SDK 2.7リリース (英語 / 日本語) でVisual Studio 2015向けに利用可能だった機能を、Visual Studio 2013にも提供します。Visual Studio 2013は、DreamSpark (英語 / 日本語)Cloud Solution Provider (CSP) (英語 / 日本語) のアカウントをサポートするようになりました。新しいクラウド エクスプローラー ツール ウィンドウが、Visual Studio 2013でも利用可能になりました。
  • Visual Studio向けのHDInsightツールの改善: ビッグ データ開発者は、Hiveジョブ演算子ビュー、Hiveエラー マーカー、Stormトポロジ グラフへの改善から恩恵を受けるでしょう。また、HDInsight向けのIntelliSenseにもいくつかの改善を行いました。
  • Azure Resource Manager (ARM) ツールをアップデートしました。より良いIntelliSenseを提供し、ゲスト内のカスタマイズを伴う仮想マシンのデプロイをより簡単に自動化します。
  • AZCopy 3.2.0 RTM: このアップデートには、新しい種類のBLOBである追加BLOB (Append Blob) のサポート、FIPS準拠のMD5設定が含まれています。Microsoft Azure Storage Team Blog (英語 / 日本語) で、さらなる詳細を確認できます。

Visual Studio 2013のサポートの改善

Azure SDK 2.7リリース (英語 / 日本語)では、Visual Studio 2015でのRBAC (ロール ベースのアクセス制御)、Cloud Solution Provider (CSP)、DreamSparkや他の種類のアカウント/サブスクリプションでAzureにアクセスするアカウントのサポートを追加しました。Azure SDK 2.7.1では、これらのアカウント/サブスクリプションが、Visual Studio 2013でもサポートされるようになりました。

また、Azure SDK 2.7.1は、Visual Studio 2013にもクラウド エクスプローラー (英語 / 日本語 / 日本語) ウィンドウを提供します。Visual Studio 2015のクラウド エクスプローラーでのパフォーマンス、スケーラビリティの改善は、Visual Studio 2013にも適用されています。

Azure Resource Managerツール

より多くのリソース プロバイダー向けにIntelliSenseを提供し、ゲスト内カスタマイズを伴う仮想マシンのデプロイを簡単にするように、Azure Resource Manager (ARM) ツールが改善されました。

IntelliSenseが、関数名、パラメーター、変数の確認といった、テンプレート言語式のエラー確認を表示するようになりました。Storage、ネットワーキング、コンピューティングといった、より多くのリソース プロバイダーをサポートするように、自動補完がアップデートされました。

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IntelliSenseを駆動するスキーマはキャッシュされていますが、デプロイ テンプレートの編集中に、Ctrl+Shift+Jを押すか、右クリックして「Reload Schemas」(スキーマのリロード) を選択して、スキーマを手動更新できます。

仮想マシン構成については、テンプレートにJSONスニペットを追加するためにJSONアウトライン表示を使う際に、デプロイ時のAzure Resource Managerの構成成果物を自動的にステージングするように、テンプレートとプロジェクトがアップデートされます。

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JSONでは、プロパティがパラメーター化され、プロジェクトに構成のためのスクリプトが自動追加されていることが分かります。

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テンプレートのデプロイ時に、Visual Studioがテンプレートをデプロイするために使うDeploy-AzureResourceGroup.ps1スクリプトが自動作成され、DSCが仮想マシンを構成するために使うZIPアーカイブをアップロードします。それから、Azure Resource Managerにデプロイの成果物の場所を伝えるために、スクリプトがテンプレートのパラメーター値を自動設定します。ツールが成果物を処理するので、デプロイ時に成果物を自分でステージングする必要はありません。特定の場所にすでに成果物がある場合は、デプロイ時に単にそれらの値を提供できます。生成された値の代わりに、それらの値が使われます。

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HDInsightツールの改善

このセクションでは、HDInsightチームがVisual Studioツールのエクスペリエンスに行ったいくつかのアップデートについて、詳しく説明します。

新しいAzureポータルで作成されたHDInsightクラスターのサポート

Visual Studio向けのHDInsightツールの既存のバージョンでは、新しいAzureポータル (https://portal.azure.com/) で作成されたクラスターを一覧表示できませんでした。いくつかの変更を行い、すべてが完璧に動作するようになりました。どこでクラスターを作成したかに関係なく、すべてのクラスターを表示し、そこにジョブを送信できます。

Hiveジョブ演算子ビュー

Hiveクエリをより良く理解するのを助けるために、今回のリリースで、Hive演算子表示を追加します。ジョブ グラフの頂点をダブル クリックするだけで、その頂点内のすべての演算子を確認できます。また、特定の演算子のさらなる詳細を表示するために、その演算子上をマウスでポイントできます。

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Hiveエラー マーカー

今回のリリースで、文法エラーを即座に表示できるように、Hiveエラー マーカーを導入しました。また、Hiveスクリプトに構文エラーがある場合に、そのスクリプトをクラスターに送信して実行することなしに正確なエラー メッセージを確認できるように、エラー メッセージを強化しました。

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Stormトポロジ グラフ

トポロジが期待通り動作しているかどうかを確認したい場合、可視化が極めて重要です。今回のリリースで、Stormグラフの可視化を追加しました。トポロジの重要なメトリックを視覚的に確認し、特定のボルトが「ビジー」かどうかを色で確認できます。また、さらなる詳細を表示するために、ボルト/スパウトをダブル クリックできます。

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改善: さらなるIntelliSenseのサポート、より高速なHiveメタデータのロード

よりユーザー フレンドリな候補を追加することで、IntelliSenseを改善しました。たとえば、IntelliSenseで、テーブル別名も候補に表示できるようになったので、クエリをより簡単に作成できます。また、Hiveメタデータのロードを改善したので、Hiveメタストアのすべてのデータベース、テーブル、列を一覧表示するのに数秒しかかかりません。

まとめ

以前のバージョンからの破壊的な変更と、新機能の既知の問題に関する情報については、Azure SDK 2.7のリリース ノートの、2.7.1リリースについての付録 (英語 / 日本語) を確認するようにしてください。

もしAzureアカウントをまだ持っていない場合は、無料評価版 (英語 / 日本語) に登録して、これらの機能すべてを今すぐ使い始めることができます。それから、Microsoft Azureデベロッパー センター (英語 / 日本語) にアクセスして、アプリの構築方法についてさらに学んでください。また、Connect (英語 / 日本語) でバグを、UserVoice (英語 / 日本語) で提案を、Visual Studio IDEの「気に入った機能の報告」(Send-a-smile) (英語 / 日本語) でちょっとした思い付きやアイデアを送信できます。

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