今朝、Microsoft Azureの多数の拡張をリリースしました。本日の新機能と発表は、次の通りです:
- Virtual Machines: アンチウィルスの組み込みサポートを含む、統合されたセキュリティ拡張機能、ポータルでのVMイメージの取り込みのサポート
- ネットワーク: ExpressRouteのGA (一般提供)、複数のサイト間VPN、仮想ネットワーク間のセキュアな接続性、予約済みIP、内部負荷分散
- Storage: Import/ExportサービスのGA (一般提供)、新しいSMBファイル共有のプレビュー
- Remote App: Remote Appサービスのパブリック プレビュー – クラウドでのclientアプリの実行
- API Management: 新しいAzure API Managementサービスのプレビュー
- Hybrid Connections: Azure Web Sites、Azure Mobile Servicesを、オンプレミス データ/アプリと簡単に統合 (無料レベルあり)
- Cache: 新しいRedis Cacheサービスのプレビュー
- Store: EA (Enterprise Agreement) のお客様とチャネル パートナーのサポート
これらの改善すべては現在利用可能になっており、今すぐ使うことができます (いくつかの機能はまだプレビューであることに注意してください)。詳細は、次の通りです:
Virtual Machines: アンチウィルスの組み込みサポートを含む、統合されたセキュリティ拡張機能
以前のポストで (英語 / 日本語)、Azureにホストされた仮想マシンに対するオプションの拡張機能として導入した、新しいVMエージェントについて紹介しました。VMエージェントは、Windows/Lunux VM内で稼働するようにオプションとして有効化できる、軽量で控え目なプロセスです。そして、拡張機能をインストールして管理するために、VMエージェントを使えます。拡張機能は、VMの機能を拡張し、一般的な管理シナリオをより簡単にするのに役立つ、ソフトウェア モジュールです。
本日、VMエージェントを介して有効化する、3つの新しいセキュリティ拡張機能を発表できて、嬉しく思います。
- Microsoft Antimalware
- Symantec Endpoint Protection
- TrendMicro Deep Security Agent
これらの拡張機能によって、インストール/管理が自動化された評判の高いセキュリティ製品を使って、仮想マシンにより高度なセキュリティ保護を追加できます。これらの拡張機能は、Azure管理ポータルやコマンドラインを介して、仮想マシン内で簡単に有効化できます。Azure管理ポータルを使って有効化するには、仮想マシンの新規作成時に、拡張機能をチェックするだけです:
拡張機能がチェックされたら、我々がVM内での拡張機能のインストールと実行を自動化します。
カスタムPowershellスクリプト
また、今週、新しい「カスタム スクリプト」拡張機能も有効化しました。この拡張機能によって、PowerShellスクリプト ファイル (.ps1拡張子) を、VM作成直後にVMで実行するように指定できます。これは、RDP接続する必要なしにVM作成時にVMをカスタマイズする、もう1つの方法を提供します。あるいは、先月リリースしたChef/Puppet拡張機能 (英語 / 日本語) を活用することもできます。
Virtual Machines: OSディスク/データ ディスクが接続されたイメージの取り込みのサポート
先月の//Buildカンファレンスで、接続済みのOSディスクと複数のデータ ディスクを含むVMイメージの取り込みの、コマンドラインでのサポートをリリースしました。この新しいVMイメージのサポートによって、より高度な構成を伴うVMの取り込み/自動化と、VMをsysprepする必要のないVMのスナップショットを、ずっと簡単にします。
本日のリリースで、Azure管理ポータルをアップデートし、OSディスクと複数のデータ ディスクの両方を含むVMイメージの取り込みのサポートを追加しました。「取り込み」コマンドのクールな機能は、停止済みのVMだけでなく、実行中のVMに対しても実行できるようになったことです (VMを再起動する必要はなく、取り込みコマンドは1分以内に完了します)。
この新しいサポートを試すには、VMの「取り込み」ボタンをクリックするだけです。すると、作成したいイメージに名前を付けられるダイアログが表示されます:
イメージが取り込まれると、VMギャラリーの「イメージ」セクションに、そのイメージが表示されます。これによって、そのイメージから、新規VMインスタンスをいくつでも簡単に作成できます:
この新しいサポートは、開発/テスト シナリオや、任意のVM作成シナリオでの再利用可能なイメージの作成に最適です。
ネットワーク: Azure ExpressRouteのGA (一般提供)
本日、Azure ExpressRouteサービスのGA (一般提供) リリースを発表できて、興奮しています。
ExpressRouteによって、AzureデータセンターとオンプレミスIT環境との間の、占有されたプライベートでスループットの高いネットワーク接続性が可能になります。ExpressRouteを使って、トラフィックをパブリック インターネットに流す必要なしに、既存のデータセンターをAzureに接続でき、保証されたネットワークのサービス品質や、既存のプライベート ネットワーク/データセンターの自然な拡張としてAzureを使うことが可能になります。GAリリースでは、サービスのエンタープライズSLAと、多様な帯域幅レベルを提供するようになりました。
以前、ExpressRouteに関していくつかのプロバイダー (AT&T、Equinix、Verizon、BT、Level3) との提携を発表していました。今週、TelecityGroup、SingTel、Zadaraとの新しい提携を発表できて、興奮しています。ExpressRouteを使って、Azureへの直接のプライベート ファイバー接続性を設定するために、これらのプロバイダーのいずれかを使えます。
ExpressRouteのWebサイト (英語 / 日本語) で、さらなる情報を入手できます。
ネットワーク: 複数のサイト間VPNと、仮想ネットワーク間の接続性
複数のサイト間VPNのサポート、仮想ネットワーク間の接続性という、よくリクエストされていた2つの仮想ネットワーク機能のGA (一般提供) リリースを発表できて、興奮しています。
複数のサイト間VPN
Azureの仮想ネットワークが、1つ以上のサイト間接続をサポートするようになりました。これによって、Azureの仮想ネットワーク (VNET) で、複数のオンプレミス拠点を接続できます。1つ以上のサイト間接続の使用に、追加コストはかかりません。VNETゲートウェイのアップタイムに対してのみ、料金が発生します。
VNET間接続
また、本日のリリースで、VNET間接続も有効化します。これは、複数の仮想ネットワークが直接、セキュアに相互接続できるようになったことを意味しています。この機能を使って、同じ、あるいは異なるAzureリージョンで稼働している複数のVNETを接続できます。異なるAzureリージョンの場合、トラフィックは、Microsoftのネットワーク バックボーンを介してセキュアにルーティングされます。
この機能によって、複数リージョン (たとえば、ヨーロッパと米国、米国東部と米国西部など) の存在を必要とするシナリオ、可用性の高いアプリケーション、(ずっと大きなネットワークのための) 単一リージョン内での複数のVNETの統合が可能になります。また、この機能によって、複数の異なるAzureアカウント サブスクリプションにわたって、複数のVNETを接続できます。これによって、組織内の異なる部門、あるいは異なる企業にわたってワークロードを接続できるようになりました。VNET間を流れるデータ トラフィックは、送信トラフィックと同じ料金です。
Virtual NetworkのWebサイト (英語 / 日本語) で、さらなる情報を入手できます。
ネットワーク: IP予約、インスタンス レベルのパブリックIP、内部負荷分散のサポート、Traffic Manager
また、本日のリリースで、よくリクエストされていた3つのIPアドレス機能を利用可能にします:
IP予約
IP予約では、パブリックIPアドレスを予約し、それをアプリケーションのVIP (仮想IP) アドレスとして使えるようになりました。これによって、アプリケーションが静的パブリックIPアドレスを必要とし、アプリケーションの削除や再デプロイの際にIPアドレスが存続できるようにしたいシナリオが可能になります。無料で、サブスクリプションあたり最大5つのアドレスを予約し、それを好みのVMやクラウド サービスに割り当てられるようになりました。また、追加のVIP予約が必要な場合、追加料金を支払って、さらにアドレスを予約できます。
本日、この機能がGA (一般提供) になりました。コマンドラインで、サポートされるようになった新しいPowerShellコマンドレットを使って、この機能を有効化できます:
# IPを予約 **New-AzureReservedIP** -ReservedIPName EastUSVIP -Label "Reserved VIP in EastUS" -Location "East US" # デプロイ時に予約済みIPを使用 New-AzureVM -ServiceName "MyApp" -VMs $web1 -Location "East US" -VNetName VNetUSEast **-ReservedIPName EastUSVIP**
今後の管理ポータルのアップデートで、ポータルでの管理のサポートを有効化する予定です。
仮想マシンごとのパブリックIPアドレス
VM向けのインスタンス レベルのパブリックIPでは、仮想マシンにパブリックIPアドレスを割り当てられるようになりました。これによって、VIPを介してエンドポイントをマッピングする必要なしに、仮想マシンを直接アドレス可能になります。この機能によって、AzureでのFTPサーバーの簡単な稼働、仮想マシンのIPを使った仮想マシンの直接の監視といったシナリオが可能になります。
本日から、この新機能をプレビューとして利用可能にします。この機能は、新しいデプロイと新しい仮想ネットワークでのみ利用可能であり、PowerShellで有効化できます。
内部負荷分散 (ILB) のサポート
本日の新しい内部負荷分散のサポートによって、プライベートIPアドレスでAzure仮想マシンを負荷分散できます。内部負荷分散IPアドレスには、(VMが仮想ネットワーク内にある場合) 仮想ネットワーク内からのみ、あるいは (VMが仮想ネットワーク内にない場合) クラウド サービス内からのみアクセス可能です。これは、アプリケーション外部からアクセスできないことを意味しています。その一部の層 (たとえば、データベース レイヤー) が外部公開されていないが、負荷分散機能を必要としているアプリケーションの作成時に、内部負荷分散が便利です。内部負荷分散は、VMのStandardレベルで、追加料金なしで利用可能です。
本日、この新機能をプレビューとして利用可能にします。ILBは、新しいデプロイと新しい仮想ネットワークでのみ利用可能であり、PowerShellでアクセス可能です。
Traffic Managerによる外部エンドポイントのサポート
本日から、Traffic Managerが、Azureエンドポイントと外部エンドポイントの両方へのトラフィックのルーティングをサポートするようになりました (以前は、Azureエンドポイントだけをサポートしていました)。
Traffic Managerによって、指定したエンドポイントへのユーザー トラフィックの分散を制御できます。Azure外部にあるエンドポイントのサポートによって、Azureとオンプレミス環境、他のクラウド プロバイダーにわたる可用性の高いアプリケーションを構築できるようになりました。すべての管理対象エンドポイントにわたって、高度なトラフィック管理ポリシーを適用できます。この機能はプレビューとして利用可能であり、コマンドラインでPowerShellを使って管理できます。
さらに学ぶ
こちら (英語 / 日本語) で、予約済みIPアドレスや前述のネットワーク機能について、さらに学べます。
Storage: Azure Import/ExportサービスのGA (一般提供) リリース
昨年11月、Azure Import/Exportサービスのプレビューを開始しました (英語 / 日本語)。本日、このサービスのGA (一般提供) リリースを発表できて、興奮しています。
Azure Import/Exportサービスによって、ハード ディスクを輸送することで、Azure Storageアカウントに、あるいはAzure Storageアカウントから大量のデータを移動できます。Azureデータ センターに直接、暗号化されたハード ドライブを輸送できます。我々は、ストレージ アカウントのAzure BLOBに、あるいはAzure BLOBから自動的にデータを移動します。これによって、迅速に、コスト効率良く、ネットワーク帯域幅による制限なしに、大量のデータをインポート/エクスポートできます。
Import/Exportサービスの今回のリリースでは、プレビュー機能に対していくつかの新機能や改善があります。米国に加えて、新しいリージョンにサービスを拡大しました。米国、ヨーロッパ、アジア太平洋リージョンで利用可能になりました。また、ドライブを輸送するために、FedExかDHLのいずれかを使えるようになりました。適切なFedEx/DHLアカウント番号を提供するだけで、我々は自動的にドライブを返送します:
Azure Storage Teamブログ (英語 / 日本語) で、Import/Exportサービスの改善と新機能に関するさらなる詳細をお読みください。Import/Exportサービスのの使い方について学ぶには、作業の開始ガイド(英語 / 日本語) を確認してください。waimportexport@microsoft.com に、質問やコメントをお送りください。
Storage: 新しいSMBファイル共有サービス
新しいAzure Filesサービスのプレビューを発表できて、興奮しています。Azure Filesサービスは、既存のAzure Storageシステムの新機能であり、標準SMBプロトコルを使ったネットワーク ファイル共有の公開をサポートします。Azureで稼働するアプリケーションが、この新しいSMBファイル共有サービスを使って、Windows/Linux VMにわたって簡単にファイルを共有できるようになりました。すべてのVMは、ファイルの読み取り/書き込み両方のアクセス権を持ちます。また、このサービス内に格納されたファイルには、RESTインターフェイスを介してもアクセス可能であり、多様なSMB以外の共有シナリオを可能にします。
Azure Filesサービスは、BLOB/テーブル/キュー サービスと同じテクノロジの上に構築されています。これは、Azure Filesが、Azure Storageプラットフォームに組み込まれた、既存の可用性、持続性、スケーラビリティ、地理冗長性を活用できることを意味しています。Azure Filesは、我々が実行する可用性の高いマネージド サービスとして提供されます。これは、Azure Filesを調整するためにVMを管理する必要がなく、我々があなたに代わってすべてのバックアップやメンテナンスに対処することを意味しています。
一般的なシナリオ
- アプリケーションの移行: Azure Filesは、アプリケーション部品間でデータを共有するためにオンプレミスのファイル共有を使っている既存アプリケーションのクラウドへの移行を、より簡単にします。
- 共有アプリケーション設定: 分散アプリケーションでの一般的なパターンは、多数の異なる仮想マシンからアクセス可能な場所で構成ファイルを集中管理することです。このような構成ファイルをAzure Files共有に格納し、すべてのアプリケーション インスタンスから読み取ることが可能になりました。
- 診断の共有: また、ログ、メトリック、クラッシュ ダンプといった診断ファイルを保存するために、Azure Files共有を使えます。これらのファイルをSMBとRESTインターフェイス両方を介して利用可能にすることで、アプリケーションで、診断データの処理/分析のための多様な分析ツールを構築/活用できます。
- 開発/テスト/デバッグ: 開発者や管理者がクラウドの仮想マシンで作業している際、しばしば一連のツールやユーティリティが必要になります。これらのツールを必要とする各仮想マシンでのインストール/配布は、時間がかかる作業です。Azure Filesでは、開発者や管理者は、任意の仮想マシンから簡単に接続可能なファイル共有に、好みのツールを格納できます。
Azure Filesサービスの使い方についてさらに学ぶには、こちらにアクセスしてください (英語 / 日本語)。
RemoteApp: 新しいリモート アプリ サービスのプレビュー
本日、AzureクラウドからWindowsクライアント アプリケーションを配信する新しいサービスである、Azure RemoteAppのパブリック プレビューを発表できて、嬉しく思います。
社員が (iPadやiPhoneのようなモバイル デバイスを含む) 多様なデバイスから企業アプリケーションにセキュアにアクセスできるようにするために、IT部門がAzure RemoteAppを使えます。高価なインフラストラクチャ コストや管理の複雑さなしに、アプリケーションを迅速にスケール アップ/ダウンできます。
Azure RemoteAppでは、クライアント アプリケーションがAzureクラウドで稼働します。社員は、自分のデバイスにMicrosoft Remote Desktopクライアントをインストールするだけで、MicrosoftのRemote Desktop Protocol (RDP) を介してアプリケーションにアクセスできます。IT部門は、オプションとしてアプリケーションをオンプレミス ネットワークに接続できます(ハイブリッド接続性を実現します)。あるいは、アプリケーションを完全にクラウド内で稼働できます。
このサービスによって、業務アプリケーションにスケール、俊敏性、グローバル アクセスをもたらすことができます。
Azure RemoteAppは、プレビュー期間中は無料です。Azure RemoteApp (英語 / 日本語) についてさらに学び、プレビュー期間中に無料でサービスを試してください (英語 / 日本語)。
Hybrid Connections: Azure Web Sites/Mobile Servicesをオンプレミス リソースに簡単に統合
Azureでハイブリッド アプリケーションを構築する新しい簡単な方法であるHybrid Connectionsを発表できて、興奮しています。Hybrid Connectionsによって、Azure管理ポータルでのわずか数クリックで、自分のWebサイトやモバイル サービスが、オンプレミスのデータやサービスに接続できます。また、本日、Azure BizTalk ServicesのFreeレベルを導入します。これによって、誰でも無料で、この新しいHybrid Connections機能を使えます。
Hybrid Connectionsでは、Azure Web Sites/Mobile Servicesが、あたかもオンプレミス リソースが同じプライベート ネットワークにあるかのように、簡単にオンプレミス リソースにアクセスできます。これによって、引き続き既存のエンタープライズ資産にセキュアに接続しつつ、アプリケーションをクラウドに移行するのが、ずっと簡単になります。
Hybrid Connectionsは、Azure Web Sites/Mobile Servicesがサポートするすべての言語とフレームワーク (Web Sitesでは.NET、PHP、Java、Python、Node.js、Mobile ServicesではNode.js、.NET) をサポートします。
Hybrid Connectionsを使うために、VPNの有効化やファイアウォール ルールの開放は必要ではありません。これによって、エンタープライズ環境でのデプロイが簡単になります。監視/管理の組み込みサポートによって、エンタープライズ管理者は、引き続きハイブリッド アプリケーションがアクセスするリソースの制御と可視化が可能です。
次のリンクを使って、Hybrid Connectionsについてさらに学べます:
- 概要: Hybrid Connections (英語 / 日本語)
- ハウツー: Hybrid Connectionsを使ったWebサイトのオンプレミス リソースへの接続 (英語 / 日本語)
- チュートリアル: Hybrid Connectionsを使ったWebサイトからオンプレミスSQL Serverへの接続 (英語 / 日本語)
- チュートリアル: Hybrid Connectionsを使ったモバイル サービスからオンプレミスSQL Serverへの接続 (英語 / 日本語)
API Management: 新しいAzure API Managementサービスのプレビューの発表
モバイル デバイスの急増によって、組織が、(内部アプリ開発者と外部開発者プログラムに可能性を与える) モバイルで使いやすいAPIを介して、既存のバックエンド システムを公開できることが重要です。本日、これを実現するのに役立つ、新しいAzure API Management (英語 / 日本語) サービスのパブリック プレビューを発表できて、興奮しています。
新しいAzure API Managementサービスによって、(Mobile Services、Web Sites、Virtual Machines、Cloud Services、オンプレミス システムを含む) 多様なモバイル バックエンド サービスに対して、使いやすいAPIファサードを作成できます。これは、ドキュメントやサンプルがある使いやすいAPI開発者ポータルをお客様に提供し、APIを乱用や過度の使用から保護する開発者ごとのメータリングのサポートを有効化し、API使用量分析の監視と追跡を可能にします:
API Managementサービスの作成
Azure管理ポータルで「新規」>「アプリケーション サービス」>「API Management」>「Create」をクリックすることで、Azure API Managementサービスの新規インスタンスを簡単に作成できます。サービスが作成されたら、「Manage」ボタンをクリックし、発行者ポータルのダッシュボード ページに移動することで、APIの作業を開始できます。
APIの発行
典型的なAPI発行のワークフローは、APIの作成 (既存のバックエンド サービスに対するファサードの作成)、APIに対するポリシーの構成、(開発者が使用するための) APIの開発者ポータルへのパッケージング/発行です。
APIを作成するには、発行者ポータルで「Add API」ボタンを選択し、表示されるダイアログで、API名、バックエンド サービスの場所、サービス ドメイン配下のAPIルートの接尾辞を入力します。APIのバックエンドは (Azure以外のクラウド プロバイダーや場所を含む) どこにでも実装可能であることに注意してください。また、言うまでもなく、Azureを使って (仮想マシン、クラウド サービス、Webサイト、モバイル サービス内に) APIをホストできます。
設定を定義したら、「Save」をクリックし、APIエンドポイントを作成します:
APIエンドポイントを作成したら、それをカスタマイズできます。また、キャッシュ ルールなどのポリシー、APIを呼び出す開発者に適用できる使用量クォータや速度制限を設定できます。これらの機能は、外部開発者 (あるいはモバイル アプリ) が利用するためにAPIを発行する際に、極めて便利であり、自分のAPIが乱用できないようにするのに役立ちます。
開発者ポータル
APIを発行したら、「Developer Portal」リンクをクリックします。これによって、開発者ポータル ページが表示されます。開発者は、発行されたAPIの利用方法を学ぶために、開発者ポータルを使えます。開発者ポータルは、自分のAPIのドキュメント作成に役立つ多数の組み込みサポートや、組み込みテスト ツールを提供しています。最も人気の高いプログラミング言語からのAPIの呼び出し方法を開発者に教えるのに役立つ、コピー/貼り付け可能な素晴らしいコード サンプルの一覧も提供しています。最高なのは、これがすべて、あなたに代わって自動生成されることです:
対話型コンソールを使うことで、コードを1行も書くことなしに、発行した任意のAPIをテストできます。
分析とレポート
自分のAPIを発行したら、それがどう使われているかを追跡したいでしょう。発行者ポータルに戻り、「Analytics」ページをクリックし、使用量、正常性、遅延、キャッシュ効率といった、APIの多様な側面のレポートを参照できます。1回のクリックで、最もアクティブな開発者や、最も人気の高いAPIや製品を調べられます。時系列のメトリックや、どの地域からのアクセスが多いかを示す地図を確認できます。
さらに学ぶ
新しいAPI Managementサービスに本当に興奮しています。これは、外部APIのセキュアな発行/追跡をずっと簡単にします。API Managementについてさらに学ぶには、次のチュートリアルに従ってください:
- 既存のバックエンド サービスに対してmAPIファサードを簡単に作成 (英語 / 日本語)
- レスポンス キャッシュやクロス ドメイン アクセスといった、新機能をAPIに迅速に追加 (英語 / 日本語)
- 内外の開発者やパートナーにAPIをパッケージング/発行 (英語 / 日本語)
- 発行されたAPIを誤用や乱用から確実に保護 (英語 / 日本語)
- Azure API Managementデベロッパー センター (英語 / 日本語)
Cache: 新しいAzure Redis Cacheサービス
新しいAzure Redis Cacheサービスのプレビューを発表できて、興奮しています。
この新しいキャッシュ サービスによって、お客様は、Microsoftが管理するセキュアな占有Redisキャッシュ (英語 / 日本語) を使う機能を得られます。この機能によって、Redisが提供する高度な一連の機能やエコシステムと、Microsoftによる信頼性の高いホスティング/監視を活用できます。
Azure Redis Cacheのプレビューを、2つのレベルで提供します:
- Basic – 単一のキャッシュ ノード (開発/テストや重要でないワークロードに最適)
- Standard – レプリケーションされたキャッシュ (マスター/スレーブの2ノード)
プレビュー期間中、Azure Redis Cacheは、250MB、1GBのサイズで利用可能です。期間限定で、キャッシュは無料で提供され、サブスクリプションあたり最大2つのキャッシュという上限があります。
新しいキャッシュインスタンスの作成
新しいAzure Redis Cacheの作業を開始するのは、簡単です。新しいキャッシュを作成するには、Azureプレビュー ポータルにサイン インし、「New」>「Redis Cache (Preview)」をクリックします:
新しいキャッシュのオプションを構成したら、「Create」をクリックします。キャッシュの作成には、数分かかります。キャッシュが作成されたら、新しいキャッシュが実行中 (Running) 状態になり、既定の設定で使う準備ができています:
キャッシュへの接続
アプリケーション開発者は、Azure Redis Cacheに接続するために、多様な言語と対応するクライアント パッケージ (英語 / 日本語) を使えます。ここでは、StackExchange.Redisという.NET Redisクライアントを使って、キャッシュ エンドポイントに接続します。Visual Studioプロジェクトを開き、NuGetパッケージ マネージャーを介して、そのプロジェクトにStackExchange.Redis NuGetパッケージを追加できます。
Azureプレビュー ポータルのキャッシュ インスタンスの「Properties」ブレードでキャッシュのエンドポイントを、「Keys」ブレードでキャッシュのキーを取得できます:
これらを取得したら、次のコードで、キャッシュへの接続インスタンスを作成できます:
var connection = StackExchange.Redis.ConnectionMultiplexer.Connect("contoso5.redis.cache.windows.net,ssl=true,password=...");
接続が確立されたら、ConnectionMultiplexer.GetDatabaseメソッドを呼び出すことで、Redisキャッシュ データベースへの参照を取得できます。
IDatabase cache = connection.GetDatabase();
StringSet、StringGetメソッドを使うことで、項目をキャッシュに格納し、キャッシュから項目を取得できます。
cache.StringSet("Key1", "HelloWorld"); string value = cache.StringGet("Key1");
Azureで稼働するRedisキャッシュ インスタンスに”HelloWorld”文字列を格納し、キャッシュから文字列を取得しました。
さらに学ぶ
さらなる情報については、次のリンクにアクセスしてください:
- 作業の開始ガイド (英語 / 日本語)
- ドキュメント (英語 / 日本語)
- Redis Cacheのすべての質問に答えるMSDNフォーラム (英語 / 日本語)
Store: Azure StoreでのEAのお客様とチャネル パートナーのサポート
本日のアップデートでは、Direct EA (Enterprise Agreement) を介してAzureをサブスクライブしているお客様やチャネル パートナーに、Azure Storeを拡大します。北米/ヨーロッパのAzure EAのお客様は、Storeを介して、サード パーティ プロバイダーの幅広いアプリケーションやデータ サービスを購入できるようになり、これらのサブスクリプションは自動的にEAに対して請求されるようになりました。
各四半期ごとに、集約された別個の請求書で、Storeでの購入すべてがEAに対して請求されます。
エンタープライズ ポータルの「アカウント」セクションの「アカウントとサブスクリプションの管理」に進み、Storeを介したサード パーティからの購入を無効化/再有効化することで、EA Azure登録管理者がAzure Storeへのアクセスを管理できます。さらに学ぶには、Azure Store (英語 / 日本語) にアクセスしてください。
まとめ
Microsoft Azureの本日のリリースによって、多数の素晴らしい新シナリオが可能になり、クラウドにホストされたアプリケーションの構築がさらに簡単になります。
もしAzureアカウントをまだ持っていない場合は、無料評価版 (英語 / 日本語) に登録して、これらの機能すべてを今すぐ使い始めることができます。それから、Microsoft Azureデベロッパー センター (英語 / 日本語) にアクセスして、アプリの構築方法についてさらに学んでください。
関連情報
- ScottGu’s Blog > Azure: VM Security Extensions, ExpressRoute GA, Reserved IPs, Internal Load Balancing, Multi Site-to-Site VPNs, Storage Import/Export GA, New SMB File Service, API Management, Hybrid Connection Service, Redis Cache, Remote Apps and more… (2014/05/12)
- Azure Blog > Empowering customers to embrace cloud with exciting updates to Microsoft Azure at TechEd NA (2014/05/12)
- The Official Microsoft Blog > TechEd 2014: Moving customers forward in a mobile-first, cloud-first world (2014/05/12)
- 英語 – http://blogs.technet.com/b/microsoft_blog/archive/2014/05/12/teched-2014-moving-customers-forward-in-a-mobile-first-cloud-first-world.aspx
- 日本語 – http://www.microsofttranslator.com/bv.aspx?from=en&to=ja&a=http%3A%2F%2Fblogs.technet.com%2Fb%2Fmicrosoft_blog%2Farchive%2F2014%2F05%2F12%2Fteched-2014-moving-customers-forward-in-a-mobile-first-cloud-first-world.aspx
- Azure Service Updates
- TechEd North America 2014 (2014/05-12/15)